標題は”ウルムパイプ” ですが、本稿の内容は番外です。
Manger氏の第2章から; ドイツ・パイプ史のさわりを紹介します。
以下,Manger氏本の私訳・引用文は二重括弧『』に入れておきます。
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かつては下図のようなパイプが作られていたそうです。
図1 クレイパイプ−ドイツ人が煙を楽しんだ最古の証明書.
(注:13ページの第3図 (A.Manger,1998)を転載)
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ドイツクレイの始まりに関する部分を手短に引用します。
『欧大陸で最初のクレイパイプは、オランダで1617年に作られたと思われる。
それは瞬く間に全ヨーロッパに広がった。ドイツでは30年戦争(1618〜1648)の間に
煙草と喫煙習慣が持ち込まれたことが分っている。 煙草とパイプが普及するにつれて
ドイツの多くの地域で安いクレイパイプが大量に作られるようになった。低地ライン地方クサンテンXantenとヴェーゼルWesel地区の周囲では、早くも17世紀前半(1625年前)にはクレイパイプが作られていた・・・』
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下図は、Manger氏自身が調査して作成した−”クレイパイプ窯” の分布図です.
『クレイパイプの製造はオランダから、ケルンKolnを経てラウム・フレッヒェンRaum
Frechenに伝わった。図示した場所の内で、Westerwalder(西の森)地方のHohrエールとGrenzhausenグレンツハウゼンが重要な場所である・・・。』
図2. ドイツにおけるクレイパイプ製造地.(注:16ページの第4図 (A.Manger,1998)を転載)
国境線が入っていないこともあり、「何処がどこだか?かなり分り難い!」と云う方は
この地図(ドイツ観光局?)を参照して下さい。但し重く,幾つかの地名が対照不可)
下はドイツの地形を大ざっぱに区分した図です(Wikiipediaから)
上図の窯場を記憶して、下図に投影して下さい。
多くのパイプ窯は、緑色に塗られた低平地に分布しています.
図3. ドイツの地形区分(wikipediaより)
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この先は想像混じりの上に、少し細かい話になります;
下図は、ヨーロッパの地質の概要を表しています。
図4. ヨーロッパの地質図(http://www.soton.ac.uk/~imw/Geology-Britain.htm より)
この図に窯場を投影すると,多くはピンク色の処に分布するように見えます。
凡例によると、ピンク色の地域には,Quarternaly Drift:第四紀の漂礫土 が分布しています。
漂礫土とは,氷河に削られ、運搬されて溜った堆積物を指す専門語だそうです。
水流による分別過程を経ていないので、粘土や砂,岩塊などが雑然と堆積しているそうです。窯業用の代表的な鉱山では,この種の堆積物から粘土を採取しているようです。