ホワイト・ヒースの ”ブラック・メシャム ” − about Smoke
2011-01-19


<たばこと塩の博物館>刊行の冊子を購入するついでに、<Briar Books Press>から数冊のカタログを仕入れました.下の写真はその内の一冊で,"about Smoke"(リプリント版,p74)からの転載です.

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          (by Gary B. Schrier, Briar Books Press, 2009)

”お地蔵さま”のような Briar-root から5~6本のシュートが生えています.シュートは日本語で”ひこばえ”(意味上は"孫生",本来の漢字は難し過ぎるので省略します(^_^)

過去記事のこの樹の株は,上のようなシュートを意図的に生えさせて創った樹形です.つまり,成長が活発な樹齢のうちに地際で幹を切り,切り株から発生してきたシュートを適当に選別して育てた樹です.上写真の”コブ”の輪郭は3段重ねに見えます.このルートは数世代にわたる複数の幹が育てた”賜物”かも知れません.
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上の root は生きているalive-rootなので,樹液sapが満ちているのは当然のこと.”シュート”が発生しなくなれば"dead".そのdead-rootから水分と流動性のある樹液の多くが抜けてしまった”コブ”を採取して,ストレート・グレイン部分だけを刻んだパイプがDRということのようです.
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普通の木材は,<切る>ことにより採取します.柱など大きな石材も,同様に<切り出す>ことから始まる.メシャムブロックは,多分,<掘り出す>ことから得られる.
古いブライアールートは,木材のくせに<掘り>出している. メシャム原石を採取できる地域は,エリカ・アボレア分布域と巨視的には重なる.エーゲ海に面した地域のどこかで<黒メシャム発見!>と思って掘ってみたら,
<実はブライアー・ルートだった>?

[パイプの古典]

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