Fig.1 第2章の書き出し.(after Dunhill,AH.,p31. 1954)
原書の構成は以下のとおりです(各節の番号は仮付け, p は本文頁)
原書の小見出し
U The Growing of Tobacco (p31-44)
1.The Plant,(p31-34) 2.The Cultivation of Tobacco,(p35-38)
3.Harvesting,(p38-39) 4.Curing,(p39-41)
5.Grading,(p41-42) 6.Fermentation,(p42-43)
7.Marketing,(p43-44)
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タイトルの下に、次の一節があります。
Of all the weeds grown on the earth,
sure the nicotian is the most soothing and salutary.
THACKERAY: Henry Esmond
サッカレー(1811-1863)の”ヘンリー・エスモンド”から
団伊玖磨訳:世にありとあらゆる草のうち、ニコチアンこそ、まことに床しく気高けれ
ignisi訳 : 地上にある総ての植物のなかで、気分を静める作用があって人の健康に最も良いものは間違いなくタバコである
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1.The Plant; 葉タバコの植物学的分類と作物としての特徴などを語っている。
植物学的には次のように分類されている。
(
科)
The Family Solanaceae(ソラナセアエ科:ナス科)
ナス科植物には約1800種があり、葉タバコの他に、トウガラシ(garden pepper)、
?(deadly nightshade)、ペチュニアorツクバネアサガオ(petunias)、ジャガイモ(Irishpotato)などがある。
(
属)
The Genus Nicotiana(ニコチアナ属)
ニコチアナ属の約30種(同属の半数以上)がイギリスの庭園で観賞用に栽培されている(これらのうち2種は中国産、別の2種はオーストラリア産)。
(補注) 67種ある。栽培種はタバコとルスティカの2種。野生種が64種、園芸用”花タバコ”が1種。野生種は南アメリカ35種、オーストラリアと周辺島々に20種、北アメリカ8種、アフリカ1種。
以上は
(財)日本葉たばこ技術開発協会の『雑学教室』 (or川床邦夫「中国たばこ世界」)によります。
煙草の材料として使われる種として、次の
三種を解説している。
(
種)
1.
The Species Nicotiana tabacumu ニコチアナ・タバクム
・ニコチアナ属の代表種で、中央アメリカ〜南アメリカの北部が原産地と考えられている。1530年ごろにヨーロッパに移植され、現在では世界中に広まっていて、煙草材料の約3/4がこの植物から作られている。
・葉の枚数と大きさにはいろいろな違いがある。一枚の葉が60cm×45cm(24×18in)