毎日新聞1月20日朝刊・第6面の記事(元村有希子)の見出し。『喫煙者調査』、『半数近く高校まで吸い始め』という小見出し。元ネタは「製薬会社ファイザー」のインターネット上調査。
ブログ標題は当該記事の見出しのままです。新聞では白抜きの活字でかなり目立つ装いがされていて、結構センセーショナルな内容と思わせる。4段500〜600文字くらい。
熟読してみた。生統計値が示されていないのではっきりしたことは云えないが、『標題に著された結論』が、それほど目新しい事実なのだろうか・・という思いが残った。
要するに最近は昔と違って、毎日新聞は『喫煙者』を『ニコチン依存症』というレッキとした『病人として扱いたい』らしい。そういった思想のもとに書かれた記事としか読めない。
常時喫煙者である私からみれば、『喫煙者の10割がニコチン依存症』であってとしても全く不思議ではない。むしろ『7割に低減していることこそ不思議なこと』なのだが。
『ニコチン依存症』の医学上の定義がまったく示されていない。このような場合、私のような門外漢は、<漢字>の<表意機能>を利用して、<日常体験に基づく><依存>の意味から『ニコチン依存症』の概念を空想する。それが正しい理解かどうかは分からない。科学技術用語の概念は、日常語の概念とズレることが多い。<漢字表現>は常に誤解の危険を孕む。
喫煙行為が病気であるとの見解を受け入れて、私の治療法を披露します。私の場合、風邪を治す方法と同じです。すなわち『ひたすら眠るに限る』。
具体的には、枕元に水とミカンを置いたら、あとは何もせず『3日間眠る』。トイレは自由。風呂はあまり薦めません。この処方は、『眠っていてタバコが欲しくて目覚めたという体験がある方』には使えません。
初めの3日が経過すると、起きて活動しても多分大丈夫ですが、1週間目あたりに再発の危険性があります。その次は1カ月目くらいです。そしてひと月が健康に過ごせれば、3ヶ月は大丈夫。次は半年目。このころになると他人のタバコの煙が目に沁みるようになり、またタバコ臭さがたまらなく嫌になって、立派な嫌煙者に変身できます。喫煙経験がある非喫煙者の方が経験のない人より、<タバコ臭さなどの刺激>に敏感になるようです。
私は二十八歳からの10年間を嫌煙者として過しましたが、ある意思により再び喫煙者に成りました。また五十歳になったころ、願掛けをして半年間タバコを断ったことがあります。タバコの習慣は、麻薬などの薬物中毒とは異質です。自分の意思と方法で<完治>が可能だから。
<喫煙>の理解を深めるためには、<喫煙>と<禁煙>の両体験が欠かせないと考えます。生涯一度もタバコを手にしたことがない人の<喫煙論考>は、あまり信用できません。